介護職、特に介護士の仕事の魅力の一つとして、自分の行動がダイレクトに利用者の生活に影響するというものがあります。
例えば、あまりご飯を食べることができず徐々に衰弱している利用者がいます。その場合何故食事を食べることができないのか考える必要があります。嚥下によっては刻み食やミキサー食を提供することになっていて、見た目が嫌だから食事が進まないのかもしれません。入所施設であれば、家族と離れてしまい寂しさから食事ができないという事も考えられます。日頃から利用者に積極的に関り、観察することで原因を発見し対応していく必要があります。
上手く対応することが出来れば、その利用者は食事を充分な量召し上がることが可能になり、以前よりも活気ある生活を送る事ができるかもしれません。そういった自身の行った行動が直接利用者に影響し、目の前でその様子を見届けられる事は介護士ならではの魅力ではないでしょうか。
また、結果として利用者から感謝の言葉を頂けるという事もモチベーションの継続に繋がります。社会人として生活するようになると、感謝の言葉を直接言って頂ける機会というのはそう多くはないように思います。そのような中、感謝の言葉を頂けるのはとても大きな魅力と言えるのではないでしょうか。
別の魅力として、様々な人と関わる事が出来るので普段の生活では聞けないような話や、高齢者様の今までの生活など多種多様な人々の人生を知ることができます。介護士が関わる方はみんなこれまでに様々な経験を経てきた人生の先輩です。人生の先輩から、これまでの人生や、生活感などの話ができることはこれからの人生においてプラスに働くことが多いことでしょう。